2020年01月21日

スロータウン映画祭「七色リリーの俳優小噺」トークショー

日曜日にプラットで開催の「七色リリーの俳優小噺」を観に行きました。午前中に映画「万引き家族」、午後から「美しい星」上映後にリリー・フランキー氏のトークショーが開始。開口一番、昨日大阪のイベントで歌いすぎて喉の調子が悪いので、ピエール瀧に教えてもらった薬を飲んで…とか、NGトーク全開。

「万引き家族」は、撮影段階では「声に出して呼んで」と言うタイトルで、上映直前になってタイトルが変更になって全員が驚いた。海辺のシーンは、まだ顔合わせしたばかりの段階で脚本もなしにいきなり撮ったのに、樹木希林は、そこが自分の最後のシーンだと理解していて、アドリブで「ありがとうございました」とつぶやいたので凄い人だと思った。この作品の為に彼女は髪を伸ばした。髪の長い老女が入れ歯まで外すと怖いですよ。

「美しい星」三島由紀夫原作の、実は自分が宇宙人だったと悟った人々が人類の運命を巡って議論する物語。水星人の佐々木蔵之介だけピンスポット浴びせて違う顔色で撮っていて、火星人のリリー・フランキーに人類は滅びてもしょうがないのだとプレッシャーを浴びせ続ける。蔵之介によって世界を滅亡させると言うボタンが押された瞬間、リリーは吐血して倒れるのだけど、その次のカットで蔵之介はリリーを抱き上げて「救急車!」と叫び、いきなり普通の人になってしまう。凄い謎展開なんだけど、監督に何でその台詞なんですかと聞いたら、「デビルマン」で一番感動した台詞だったから…映画って、監督のイマジネーションを実現するものだけど、是枝監督にしても吉田監督にしても、監督の頭の中にある世界を理解するのは難しい。

「美しい星」では主人公が末期ガンを患っていると言う設定で、3週間で9kg減量する為にピエール瀧から教えてもらった薬を…更には何で豊橋は映画祭が二つもあるの? からの行政disと、サービス精神旺盛で予定時間を1時間上回る長さの真面目な話から爆笑ネタまで充実したトークでした。

スロータウン映画祭「七色リリーの俳優小噺」トークショー


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