2020年05月08日

ひとり強右衛門ラン

今年は件のウイルス禍で「長篠合戦のぼりまつり」が中止となり、まつりとゆかりの深い新城強右衛門久楽部の「鳥居強右衛門戦国街道ラン」も無くなってしまった。これまでエントリしていた「穂の国とよはしハーフマラソン」も「掛川新茶マラソン」も相次いで中止となり何の大会もなくとても寂しいので、自分一人でも強右衛門ランを走る事を決めた。

ひとり強右衛門ラン
《岡崎城》

5月5日朝6時半、岡崎城をスタート。主催者による荷物運びのサポートは無いので、荷物を全て背負って走る。それでも富士山頂往復マラニックと思えば荷物は少ないので楽。10km地点で7時50分、キロ8分で進んでいるので割と順調だ。ここで小休止、前半最後のコンビニでおにぎりを買って食べる。20km地点で9時半。群走ではなく一人だと時折立ち止まって写真を撮ってたりするので遅くなってしまう。畑でイタチの子供を見掛ける(写真撮りたかったなあ)。

ひとり強右衛門ラン
《くらがり渓谷》

27km地点のくらがり渓谷に10時45分に到着。ここからの登りがこのランの最大の難所なのだが、ここまでで既に疲れている。34km地点の標高最高点には12時15分到着。キロ13分で殆ど歩きだ。35km地点のつくで道の駅は当然のことながら休業している。残念ながらここの名物トマトのソフトクリームはお預けだ。

ひとり強右衛門ラン
《道の駅つくで手づくり村》

その後も走っていたら、強右衛門久楽部のN村さんとI田くんに車から呼び止められる。ここまでの道行をLINEのグループに投稿していたら眼に止まった様だ。正月に手術を受けてリハビリ中のN村さんが37kmから41km地点まで伴走してくれた。N村さんは元は100km大会の為の練習に100km走ると言うとんでも無い猛者だ。午後1時半に41km地点に到着。背負っていた荷物からおにぎりとバナナを補給する。N村さんからはアイスとスポーツドリンクを頂いた。ありがたい。

ひとり強右衛門ラン
《武生神社の駐車場で》

午後3時、50km地点の武生神社で小休止。足の甲に違和感を感じたので見ると腫れていたので湿布を貼る。午後4時半、58km地点の新城総合公園に到着。N村さんが車で待っていてくれた。今度はコーラを頂く。重ね重ね感謝しかない。聞くと、強右衛門久楽部は春日井の人から大会を催行しないのかと再三問い合わせを受けていて、大会の休止で伝統を絶やしたく無いと言う思いと、自粛の波との間でどうしようか迷っていたとの事。結局、春日井の人が諦めたので、一人で走っている人物が居ると分かると居ても立っても居られなくなったのだそうだ。有難い限りである。

ひとり強右衛門ラン
《長篠城址》

午後5時、63km地点長篠城址に到着。遅れ馳せながら、ひとり強右衛門隊ただいま見参。この後、N村さんの車で鳥居強右衛門の墓碑と菩提寺に案内して頂く。これまで一度はお参りしないといけないと思っていたので有難い。墓碑に今回も無事に完走できた事の感謝を捧げ、来年もまた走る事を誓う。

ひとり強右衛門ラン
《強右衛門磔刑場》

ひとり強右衛門ラン
《強右衛門墓碑》

ひとり強右衛門ラン
《菩提寺の新昌寺》

今回も走りながら強右衛門の決意について考えていた。きっと最初から最悪の事態について考えていたのだろう。武田側にしてみれば単に吉報を伝える使者を殺害してしまえば済むのだから、武田側を欺くために敢えて命乞いをしてまで援軍の到来を告げようとしたのではないか。そこまでの思慮深さが自分にも欲しいと思った。


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Posted by ttakeo at 07:00│Comments(0)風景スポーツ
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