2015年10月11日

まちなか図書館を考える(10)

日曜日は「まちなか図書館倶楽部」のOさんの招きで
岐阜市立図書館、岐阜市立図書館駅前分館、一宮市立
図書館を見学に行きました。

まちなか図書館を考える(10)

最初に訪れた岐阜市立図書館メディアコスモスは、市役所
近くの大学病院跡地に建てられています。二階建てで延べ
床面積1万5千平米、一階は市民活動に貸し出されるスタジオ
群と図書館の閉架書架、二階が図書館となっています。

まちなか図書館を考える(10)
子供たちに紙芝居の始まりをふれてまわる名犬きらら号。

まちなか図書館を考える(10)
階段を登って図書館に。

この建物の天井は檜で葺かれている為、建物の中は
木の香りで一杯。複数のドームからなる天井と木材の
複合構造によって、ある程度騒音が消去されます。

まちなか図書館を考える(10)
天井の構造を示す部分模型。

天井のドーム構造の中心部には天窓が開けられていて、
採光と換気に役立っています。この構造はグローブと
名付けられていて、ドーム直下ではテントの様な物で
光を散乱させています。

まちなか図書館を考える(10)
グローブ構造、その下に自動貸出機。

まちなか図書館を考える(10)
閲覧エリアのグローブ。照明にはLEDが多用されている。

地球温暖化防止条約の基準を達成する為に、グローブ
による自然換気と、コンクリート床に内蔵された
床冷暖房が活用されています。床冷暖房には長良川の
伏流水が用いられていて、半年前に地下に浸透した
水によって、夏は涼しく、冬は暖かく保たれている
そうです。

木の天井構造と床冷暖房、LED照明と太陽発電施設
によって、エネルギーの消費を1/2に抑えています。
しかし、天井が木造である代償として防火の為に
書架はコンクリート製で、仮に本が燃えた場合でも
他の列に類焼しない様に、離されて配置されています。
この配置は、国の審査を受けた後は変える事が
できない為、書架はしっかり固定されています。
また、什器類も全て難燃性の素材が用いられています。

まちなか図書館を考える(10)
コンクリート製の床と書架。

(続く)


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Posted by ttakeo at 23:34│Comments(0)文化
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