2015年06月23日
まちなか図書館を考える(7)
現在、市によってまちなか広場について住民と話し合う委員の募集
がなされている。
参考資料として添付されている図面を見ると、再開発ビルの構造が
良く分かる。階数が20~22階と高くはなっているが、高層を占める
居住区画が南北に薄くなる為に、建物の体積は旧建物と余り変わら
ない様に思われる。

1F

2F

3F

4F
居住区画が北側にある為、昇降の為の設備が北側を占め、駐車場・
駐輪場へのアクセスが東側に集中している為、建物への人の出入り
はまちなか広場に面する西南側からが主になる。また、1階は駐車
場・駐輪場に場所を取られる為、床面積は2・3階よりも少ない。
また、この資料では1~4階が商業・図書館と記載されていて、資料
を作成する時点でフロアをどの様に使用するか判断しかねていた事
が伺われる。
自分がまちなか図書館のワークショップで提案した事で、表通りで
ある駅前大通から図書館に入れる構造や、本を通りから見える様に
展示できる事、通りから人が本を読んでいる姿が見える事によって、
そこが図書館である事を示せる事と言うのがあったのだが、北側は
居住区画の為のエレベーターや階段で塞がれている為、実現は難し
そうだ。
また同時に吹き抜けを設ける事で広々とした空間を作り出す事も提
案したが、建物内は7~8m毎に柱が立っている構造で、そもそも大
きな吹き抜けなどは作れない事も分かった。ただ、今にして思えば
吹き抜け構造は音が反響する為に利用者に静粛が求められてしまい、
禁止事項の多い、つまらない図書館になるきっかけになりかねない
ので、無い方が良かったのかもしれない。広々とした空間の機能は
まちなか広場に譲り、そこにカフェの屋台や借りた本を読める椅子
を用意する方が知的な空間を演出できて良いだろう。
当初、市の説明では3~4階に図書館が入居すると言う事だったが、
その後2~3階と説明が変わっているので、商業施設の入居者が予想
していた程集まっていない事が推測される。ワークショップ参加者
の中には、図書館の1階への入居を訴える向きもあるのだが、商業
施設への入居者が少ない場合、それが実現してしまう可能性も十分
に考えられる。ただ、その場合は面積がかえって狭くなり、賃料も
高くなるだろうから自分としては余り好ましいとは思えない。むし
ろ、当初の説明の様に3~4階が図書館であれば、3階はまちなか広場
上空の回廊とつながった賑やかな空間、3階に設けられたまちなか
広場の屋根で区切られた4階は静寂な空間と言う住み分けができて
良かったのではないかと思う。
現在の2~3階を図書館として利用する案でも、まちなか広場から階
段・エスカレーターで直接2階に上がれる様なので、通りから(ただし、
この場合は水上ビルに面する南側から)直接図書館に入る動線ができ
るので悪くないと思う。これならば、まちなか広場の回廊に向けて
本を展示する事ができるので、図書館である事をアピールし易く、
館内へと利用者を誘えるだろう。
がなされている。
参考資料として添付されている図面を見ると、再開発ビルの構造が
良く分かる。階数が20~22階と高くはなっているが、高層を占める
居住区画が南北に薄くなる為に、建物の体積は旧建物と余り変わら
ない様に思われる。

1F

2F

3F

4F
居住区画が北側にある為、昇降の為の設備が北側を占め、駐車場・
駐輪場へのアクセスが東側に集中している為、建物への人の出入り
はまちなか広場に面する西南側からが主になる。また、1階は駐車
場・駐輪場に場所を取られる為、床面積は2・3階よりも少ない。
また、この資料では1~4階が商業・図書館と記載されていて、資料
を作成する時点でフロアをどの様に使用するか判断しかねていた事
が伺われる。
自分がまちなか図書館のワークショップで提案した事で、表通りで
ある駅前大通から図書館に入れる構造や、本を通りから見える様に
展示できる事、通りから人が本を読んでいる姿が見える事によって、
そこが図書館である事を示せる事と言うのがあったのだが、北側は
居住区画の為のエレベーターや階段で塞がれている為、実現は難し
そうだ。
また同時に吹き抜けを設ける事で広々とした空間を作り出す事も提
案したが、建物内は7~8m毎に柱が立っている構造で、そもそも大
きな吹き抜けなどは作れない事も分かった。ただ、今にして思えば
吹き抜け構造は音が反響する為に利用者に静粛が求められてしまい、
禁止事項の多い、つまらない図書館になるきっかけになりかねない
ので、無い方が良かったのかもしれない。広々とした空間の機能は
まちなか広場に譲り、そこにカフェの屋台や借りた本を読める椅子
を用意する方が知的な空間を演出できて良いだろう。
当初、市の説明では3~4階に図書館が入居すると言う事だったが、
その後2~3階と説明が変わっているので、商業施設の入居者が予想
していた程集まっていない事が推測される。ワークショップ参加者
の中には、図書館の1階への入居を訴える向きもあるのだが、商業
施設への入居者が少ない場合、それが実現してしまう可能性も十分
に考えられる。ただ、その場合は面積がかえって狭くなり、賃料も
高くなるだろうから自分としては余り好ましいとは思えない。むし
ろ、当初の説明の様に3~4階が図書館であれば、3階はまちなか広場
上空の回廊とつながった賑やかな空間、3階に設けられたまちなか
広場の屋根で区切られた4階は静寂な空間と言う住み分けができて
良かったのではないかと思う。
現在の2~3階を図書館として利用する案でも、まちなか広場から階
段・エスカレーターで直接2階に上がれる様なので、通りから(ただし、
この場合は水上ビルに面する南側から)直接図書館に入る動線ができ
るので悪くないと思う。これならば、まちなか広場の回廊に向けて
本を展示する事ができるので、図書館である事をアピールし易く、
館内へと利用者を誘えるだろう。
Posted by ttakeo at 22:20│Comments(0)
│文化