2014年07月13日

豊橋に日本一の図書館をつくろうプロジェクト

7月12日の土曜日に、「豊橋に日本一の図書館をつくろうプロジェクト」主催の、
佐賀 武雄市図書館 武雄市秘書課長 小松政氏と、
CCC(カルチャーコンビニエンスクラブ) 図書館カンパニー長 高橋聡氏の
講演会
に行きました。

武雄市図書館は知る人ぞ知る話題だからなのか、会場内は図書館関係の
方が多く、中には大阪からわざわざ来ている方もおられました。

お二人の話を聞いて、自分が武雄市図書館について知っているつもりで、
色々と思い違いをしていた事が分かりました。武雄市図書館は新たに建設された
物ではなくて、平成12年にできた建物の中を改装して作られた物だと言う事、
カフェやレンタル機能は事前にアンケートを取った結果、要望の上位を占めていた
と言う事、改装前は閉架式の書庫や事務スペースだった空間を取り払う事で、
全て開架式に変えて蔵書数を増やした事、従来の日本十進法分類よりも
分かり易いジャンル分けを行った事等。

カフェやおしゃれな内装もさる事ながら、自分が何よりも感心したのは、
本を読む人が風景の一部になる事を意図して設計したと言う点でした。
その為に、改装前の図書館では有効に使われていなかった館内の二階の
バルコニースペースに、本を読んでいる人が見える様に机と椅子が配置
されています。図書館に来て、本を読む姿を見た人が自らも本を読む様になる事で、
利用者の成長を促したいと言う考えだそうです。これは深い。
民間企業が運営してカフェやレンタルがある図書館って、ミーハー的なんでは
ないかと言う自分の先入観は完全に打ち砕かれました。

CCCの高橋氏が、ここまで考えて図書館を作ったのには、放っておくと今後毎年
1%ずつ人口が減少して行く日本の地方都市の現実に問題意識が有ったからだそうで、
現在も武雄市に在住し、図書館の運営には直接関与していないが、図書館を
今後どう成長させるかを常に課題として活動しているそうです。

一説によると、まちなか図書館も武雄市方式になるのではないかと言われているの
ですが、CCCとしては民間に丸投げする様な地方自治体とは組みたくないとの事で、
仮に武雄市方式になったとしても、逆に市の見識が問われるので悪い事にはならない
のでは無いかと思いました。


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Posted by ttakeo at 15:38│Comments(0)文化
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